食生活アドバイザー(R)Pankunです。
料理が趣味で、オリーブオイルはどんな料理にも、ほぼ必ず使っています。
小豆島のオリーブオイルを召し上がったことはありますか?
それは、びっくりするくらい美味しいです。
香り、フレッシュな酸味と少しジューシーな風味が超絶品。
市販されている南欧のオリーブオイルもそこそこ満足していたものの・・
小豆島産オリーブオイルを初めて口にして感動しました。
そこで、小豆島のオリーブオイルがなぜ超絶品なの?について説明したいと思います。
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世界が絶賛する「小豆島オリーブオイル」とは
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まず、小豆島とは?
香川県の瀬戸内海にあります。瀬戸内海では、淡路島に次ぐ2番目に大きな島です。
香川県小豆島町(人口2万9千人)
フェリーで、岡山市から1時間10分
高松市から1時間程度かかります。
オリーブ以外には、そうめんや醤油造りも盛んで、高品質として有名です。
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小豆島産が超絶品な理由
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①瀬戸内海型気候がオリーブ栽培に適している
南欧の地中海型気候と似ているのが、瀬戸内海型気候。1年を通じて温暖、少雨であり、さらにまた地形的にも山の斜面は日当たりがよくオリーブ栽培に適しているようです。
江戸時代にヨーロッパからオリーブの苗木を譲り受け、日本国内数カ所で栽培を行ったのですが、栽培に成功したのは唯一「小豆島」だったようです。
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②オリーブ栽培とオリーブオイルの製法の拘り
小豆島産の特徴は、大変な労力が掛かる「有機栽培」と「手摘み」です。
この生産者さんの苦労と拘りこそが世界にも負けない超絶品オリーブオイルたる所以です。
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★有機栽培(オーガニック栽培)
有機栽培を行う農家では、農薬や化学肥料を一切使わずに土壌改良を重ね栽培を行います。
特にオリーブの木に発生する害虫に対しては、手作業で取り除くという、大変な労力と根気が必要になります。
特に大変なのは「ゾウムシ」という害虫駆除。特にゾウムシはオリーブの木を枯らしてしまうほど、最も手ごわい害虫。
1年間で数百本のオリーブの木を枯らされた農家もあるようです。
有機栽培では、これらの害虫を根気よくピンセットで取り除きます。。
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★手摘み
収穫の方法は手済みの拘りです。高品質なオイルをつくるためには、とても大事な作業です。
リンゴや桃のように手摘みが、あたりまえと思うかもしれませんが、オリーブは、粒が小さく、数が多いのでかなり大変な作業なのです。
しかも丁寧に実の状態を見極めながらという作業になります。
ちなみに海外では、木を振動させる機械で
シートにふるい落とす収穫法が多いようです。この方法は収穫は早いのですが、実を傷めてしまい、そこから酸化が始まるので品質上良いとはいえません。
手摘みのこだわりは、実が傷まない(実が酸化しないよう)に配慮された収穫法なのです。
1本の木から約4000個の実がなります。手摘みを掛かる時間は、およそ4時間。
1本のオリーブの木からとれる果汁量は、わずか約2リットル
これを何百本、何千本と行うわけですからこれも気が遠くなりますよね。
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③数字が示す世界を超える品質基準
「かがわオリーブオイル品質表示制度」
オリーブオイルには、国際オリーブ協会により定められた基準値があります。
なかでも「エキストラバージン・オリーブオイル」といわれる最高グレードの商品には厳格な基準が定められています。
エキストラバージンオリーブオイルといっても、美味しさも、品質もピンキリで選び方が難しい。
本当に美味しいエキストラバージンオリーブオイルの選び方にもポイントがあります。
日本は国際オリーブ協会(IOC)に加盟していないので独自の品質基準を決めています。ただし、日本の「エクストラバージンオイル」の品質基準は世界基準より緩いため、香川県が独自の品質制度を決めています。
小豆島産は、この「かがわオリーブオイル品質表示制度」に基づき生産されています。
小豆島オリーブオイルの品質について、
国際オリーブ協会が定める審査基準と比較してみましょう。
★成分評価 酸度
酸度が低いほど高品質
IOC :0.8%以下
かがわ:0.3%以下
★官能評価 フルーティー/辛味・苦み
オリーブソムリエのテイスティング評価で、
中央値が高いほど、評価基準が高い
IOC :中央値0より上
かがわ:中央値1より上
香川県の品質基準がいかに厳しいものか、数値的にもわかります。
でも、この数値をクリアするには、
「栽培と製法」の大変な苦労が必要なのです。
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このような生産者の拘りと苦労のもと「小豆島オリーブオイル」がつくられています。
ここまで手塩にかけているので、超絶品な理由がわかります。
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上質の小豆島産オリーブオイルは料理にかけて頂く
一般的なオリーブオイルは炒め物につかいます。オリーブオイルの主成分(77%)はオレイン酸。
オレイン酸は、血液中のコレステロールを低下させて血管の老化を予防し、生活習慣病を予防する効果があります。
オレイン酸は、熱に強いので、炒めものに使っても効果は保たれます。
でも、「小豆島産オリーブオイル」は炒め物に使っては勿体ない!!
料理に付けたり、かけて頂きましょう。
★洋食・和食料理にかけて頂く
以外にも和食にも相性がいいです。
大豆食品や醤油などとも相性がよく、使ってみて料理の旨味やコクが増します。
洋食ではカルパッチョに使いますが、「刺身」など素材の旨さを引き立てます。
カルパッチョには、お塩を足しますが、刺身の場合は、醤油、又は少々足してみるとグッと旨味が広がります。
その他、炒め物、スープ、味噌汁、お好み焼き・・どんな料理でも試してみる価値はあります。
★インスタントラーメンが別物に
インスタントラーメンに小豆島のオリーブオイルをかけるなんて勿体ない!
でも一度やってみると、やめられなくなります。
インスタントラーメンのスープにコクが出て麺に絡らみ別物に変化します。
★パン&オリーブオイル
フレッシュな酸味は、シンプルにフランスパンなどパンにはベストマッチです。
バケットにオリーブオイルに少し塩気を足して、食べだすととらなくなります。
もちろん赤ワインのおつまみとして最高です。
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料理を引き立てる小豆島オリーブオイルは最強の調味料と断言します。
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オリーブオイルの収穫時期による風味の違い
オリーブオイルは収穫時期の違いにより、風味や香味が変わってきます。
収穫時期(9月~1月)
緑色(早摘み)→ 黄色 → 紫 → 黒紫(完熟)
☆早摘み(9~10月)の特徴
ポリフェノールを最も多く含みフレッシュで辛味・苦みが強くスパイシーで炒めものや肉料理にあいます。
☆11月~12月
フレッシュ、フルティーで程よい辛味と苦み。白身魚うカルパッチョ、サラダ、バケットにあいます。
(バケットには、時期のものがおススメです。)
☆12月~1月
まろやかで、やわらかい味わいクセもない。
納豆、お味噌汁などの発酵食品に合います。
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品種による風味の違い
小豆島では、約60種類のオリーブを栽培しています主な品種について紹介します。
★ミッション
小豆島では、もっとも多い品種です。
果実のフレッシュ香りがとてもよいのが特徴
収穫時期によって風味や香味が変わります。
☆「早摘み」(9月~10月)
辛味・苦みが強スパイシーなのが特徴
肉のグリルなど、料理にあう。
☆「遅摘み」(11月~1月)
辛味・苦みがやわらぎ、フルーティ。
白身焼き魚、カルパッチョなど
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小豆島オリーブオイルの品質マーク
かがわオリーブオイル表示制度にて、指定検査機関で、品質適合が確認された商品には、このマークが表示されています。
香川県産と小豆島産の2つのマークがあります。
かがわオリーブオイル品質表示制度
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わたしは、小豆島でオリーブオイルを限定本数でつくっている農家さんから直接購入させて頂いていますので市販されてるものではありません。
11月の初搾りを楽しみに購入しています。
オリーブオイルは洋食に使うイメージがあると思いますが、大豆や醤油との相性もいいので和食にも合います。
わたしは、味噌汁にも使います。(少し勿体ないので時々ですが‥)
どんな料理にかけても贅沢な料理に仕上がります。
シンプルにサラダパスタやバケットには、そのままの風味を味わうことできます。
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都内のアンテナショップ「香川・えひめ 瀬戸内旬彩館」(港区新橋2-19-10 新橋マリンビル)にも小豆島産のオリーブオイルも置いています。
高価ですが、小豆島産は相応の価値があると思います。
ぜひ機会があれば、小豆島オリーブオイルを召し上がってみてください。
世界のオリーブ農園が絶賛する理由が実感できると思います。
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ここまで、読んでいただきありがとうございました。
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