「昭和の学校給食ミートソーススパゲッティ」を再現してみた。懐かしいおいしさ。

食材・料理の知識と知恵
Pankun のプロフィール
山口県出身、福岡育ち56歳
IT関連のサラリーマン。
Pankunは、チンパンジーパンクンと耳が似ている息子のあだ名。
趣味は料理をつくる、食べる、食材を知ること。食生活に関することなら何でも興味があり、食生活アドバイザーの資格を取り、食生活の知恵と情報を発信しています。

自分の場合、昭和の小学校は、50~45年前

当時の給食メニューは、今でも鮮明に覚えています。

主食は、コッペパン(マーガリン付き、たまにマーマレード)、それにおかずが1品。

月に1度、デザートのオレンジムース(商品名は忘れました)が楽しみ。

(当時は、生徒数が多かったからなのか、まだ「ご飯」(白米)は、ありませんでした)

人気のおかずは、カレー(スープっぽい)、くじらの大和煮(硬い肉なので女子には不評)

そして、(みんな大好き)「ミートソーススパゲッティ」

甘めでケチャップ多めのデミグラスソースで、ミンチと柔らかめに茹でた短めの麺を混ぜ合わせた「超おこちゃま向け」のスパゲッティ。

これが一番、コッペパンにも合っていた。

もちろんアルデンテで茹でたパスタで作るミートソースは、美味しいに決まっていますが、昭和の給食ミートソーススパゲッティの味は残り続けていると思います。

今日は、「昭和の小学校給食ミートソーススパゲッティ」を再現して作ってみました。

自分で言うのも・・ですが、

ソースの味付け、麺の柔らかさを再現しつつ、挽肉多めにして、かなり美味しくできました。

(こんな感じ)

アルデンテで茹でた大人のパスタと違って、柔らか麺に甘めのソースと挽肉がよく絡んで、パンにも合よく合う。おそらく、おこちゃまにも気にってもらえそう。

懐かしの喫茶店のナポリタンに対して、昭和の小学校のミートソースと並んで人気がでそう。

「昭和の給食ミートソーススパゲッティ」を簡単に作る方法

簡単につくれる方法は、市販のミートソースを使ってアレンジします。

使う市販のミートソースは、「安め」のものがアレンジしやすくおすすめ。

(青の洞門青のような本格的なソースは余計なアレンジすると味がこわれる)

★材料(1人前)

市販のレトルトミートソース

牛豚の合い挽き肉100g

パスタ(1.6㎜以上の太目がおすすめ)100g

中農ソース(ウスターでもOK)大さじ2

塩胡椒少々

砂糖小さじ1

塩小さじ1

コンソメ個体1/2

オリーブオイル大さじ1

★作り方① <パスタの茹でる>

学校給食の柔らかさで、ソースがまったり絡んだパスタを再現したいと思います。

単純に茹で時間を長くするのとは違い、もっちり感も出したいと思います。

①給食のパスタも身近方tので、パスタを半分にちぎり、標準の茹で時間通りにゆでる

(短めにすることで挽肉と一緒に食べやすくなります)

(おすすめは短いパスタ)

②茹で上がったパスタをザルにあけ冷水で締める

③パスタの表面の水分をキンッチンペーパーで吸い取る

④オリーブオイル大さじ1を加えて混ぜてラップを掛ける

(オリーブオイルを混ぜておくと麺がくっつかない)

⑤冷蔵庫に入れる

パスタが伸びないように冷蔵庫で30分程度冷却させます。

また、冷やすことで、芯まで水分が浸透しもちもち感が出てきます。

(時間に余裕があれば3時間ほど冷蔵庫で寝かせるともっちり感が増す)

(冷蔵庫で3時間 伸びきっていない、くっついていない)

⑥ソースと絡める前にレンジで2分ほどチンします。

パスタ完成♪

☆パスタの茹で方のポイント

柔らか麺にするとソースと挽肉がよく絡みます。(ナポリタンも同様)

ただし、柔らかいだけでなく、もちもち感も必要。

ポイントは、茹でたパスタを水で冷却させて(水分をふき取り)オリーブオイルを絡ませて冷却すること。

※柔らか麺にするために茹で時間を長めにすると、表面のでんぷんで麺同士がくっつき、ソースが全体に絡まず、ボサボサのスパゲティ(ちょっと違う食べ物)になってしまいます。

★作り方② <ミートソースを作る>

パスタを冷蔵庫で寝かせている間にソースを作ります

手軽で簡単につくるために、市販のパスタソースをベースにソースを作ります。

市販の安価なパスタソースがおすすめ(スーパーのブランド@108円) 昭和の給食の味に近い

(1人前で1袋使用)

①挽肉を塩胡椒で炒める

(挽肉は脂が沢山出てくるので、キッチンペーパーで吸い取ります)

ただ、この脂には旨味成分「イノシン酸」が含まれるので完全にふき取らずにコクを生かします。

②油をとったら塩胡椒を入れて軽く炒める

③挽肉にレトルトのソースを混ぜるて温める

(これで、ミンチにもしっかり味が付く)

④中農ソース、コンソメ、砂糖を入れて煮込む

レトルトソースやウスターソースには水分が含まれるので、フライパンで熱することで水分が飛ばし、パスタに絡みやすくします。

☆ソースのポイント(隠し味)

市販の安価なレトルトソースはトマトの味が強いので、中農ソース(ウスターでも可)と砂糖、コンソメを加えて、学校給食むけに味を調えます。

①中農ソース

中農ソースは。果実の甘味と少しスパイシーなバランスがミートソースの隠し味には欠かせない。

(中農ソースはお好み焼き、焼きそばソースとブレンドしても美味しくなります)

②砂糖

少量の砂糖は、甘味を加えるためではなく、料理にコクを出すための隠し味になります。

(実はカレーにも少量の砂糖を加えると味にコクがうまれます)

③コンソメ

コンソメは、牛肉や鶏肉、魚などからとるだしであるブイヨンがベースになったもので、洋風、和風の旨味を引き立てる隠し味には欠かせない調味料です。(ただし入れすぎると味が塩辛くなるので注意)

※当時の給食は業務用のソースを使っていたと思いますが、市販のパスタソースを使わなくても、挽肉、玉ねぎにソースとケチャップ、砂糖、コンソメ、そこそこおいしくできると思います。

★作り方③ <パスタとソースを絡める>

いよいよ最終工程に入ります。

通常のミートソースは、パスタの上にソースをかけますが、学校給食は、お子様向けなので、挽肉、ソースの旨味をしっかりパスタに絡めます。

①冷蔵庫で冷やしたパスタをレンジで温める

冷却したパスタをレンジで温めることで、程よい柔らかさに仕上がります。

②温めたソースにパスタを入れて煮込む

(濃厚なミートソースがパスタに絡んで、お子供向けにはアルデンテよりもおすすめ)

これで、給食のミートソースの出来上がり♪

当時は、粉チーズは掛かっていませんでしたが、ここは贅沢に粉チーズをたっぷり掛けていただきましょう。

☆粉チーズ

おぉ~給食!うまい!!(トマトの酸味もない)

☆目玉焼きON!

ナポリタンではないけど、目玉焼きも合う!

パスタの柔らかさに甘めのソースと挽肉が絡んで、まさに給食のミートソース。

2人前作っておいたので、翌日もおいしい!

(翌日は中農ソースを少々足してチンする)

昭和の給食ミートソーススパゲッティでした。

ぜひ、昭和世代の人ではなくても、試してみてください。

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