こんにちは! 食生活アドバイザー(R)Pankunです。
筆者は下関で生まれ、福岡市で育ち、大坂、奈良、東京、千葉に住み、仕事で全国各地を訪問。
たくさんのソウルフードに出会いました。地元では人気だけど、全国的にもあまり知られていないソウルフードをご紹介。
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今回は、世界有数のカルデラをもつ活火山の阿蘇山がある火の国こと熊本県は熊本市。
内輪山、外輪山の景色は雄大ですばらしく(個人的な)日本三景です。
熊本市は、九州新幹線が開通して、博多から1時間で行くことができるようになした。
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熊本といえば、「馬刺し」ですよね。
馬肉といってもサラブレッドのような馬ではなく、食肉用の馬の肉(桜肉)です。
赤身の肉質は、とても柔らかくまったりした甘さが特徴で上品で新鮮な味わいです。
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そんな熊本市民が愛するソウルフードは・・
★太平燕(タイピーエン)
太平燕のルーツは、福建省福州市で祝いの席で食べられたスープ料理
古くから熊本流に具材やスープがアレンジされて、熊本市民に愛される郷土料理となった。
じゃがいものでんぷんや緑豆作った麺(コシの強い太目の春雨)を野菜や魚介類のエキスが溶けだしたスープで頂きます。
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太平燕とはどんな料理?
古くに福建省の華僑から伝った太平燕とは異なり、熊本独特の太平燕。
白菜、シイタケ、たけのこ、豚肉、エビ、イカなどを炒めた具沢山の中華春雨スープ。
その上に、ゆで卵を揚げたものがのっているのが特徴。
スープは、鶏ガラととんこつのブレンドが一般的。
このとんこつスープのブレンドこそが、熊本特有の太平燕なんです。
鶏ガラのあっさりした風味にとんこつの程よいコクが野菜や魚介類に染みてスープとしても味わえる。
ラーメンのスープは残す人が大半ですが、熊本の太平燕は、皆さんスープも残さずにいただきます。
麺には、ジャガイモでんぷんや緑豆などが使われ、スープが染み込んでもしっかりした食感。
つるつるとしたのど越しもクセになりそう。
中華麺よりもカロリーが低く、毎日でも食べたくなる郷土料理。
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熊本の太平燕のルーツ
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明治時代、福建省の華僑が中華料理として持ち込んだのが始まり。
当時は九州全体に広がったようですが、徐々にお店が減り。熊本の数少ない中華料理店が作り続けたことで熊本に定着したようです。
福建省の太平燕は、アヒルの卵とワンタンが具材のスープでしたが、具材の関係で熊本独自の具材や春雨を入れてでアレンジされたのが熊本の太平燕。
熊本市内の中華料理店では、ほぼ「太平燕」がメニューにあり、ラーメン店でも提供するお店もあります。
中国ではお祝い事のときに振舞われた料理なので、もしかすると熊本でも当時ハレの日の料理だったのかもしれません。
でも今は、熊本の小学校の給食にも出てくるというのですから、熊本のソウルフードとして本物ですね。
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太平燕の人気店
★紅蘭亭(こうらんてい)
太平燕の元祖、熊本太平燕の発祥のお店と言われています。
1934年(昭和9年)創業 熊本の名店といわれる中華料理店
太平燕は、緑豆でんぷん100%で製造されたコシのある春雨を使用。
スープは鶏ガラととんこつのブレンド。
中華料理として地元の名店であり、観光客にも人気のお店なので、お昼時は混んでいますが太平燕の発祥の味、並んでも食べてみる価値はあります。
<紅蘭亭 下通本店>
熊本市中央区安政町5-26(Google Maps)
TEL. 096 352 7177(御予約専用)
11:00 – 21:00 (ラストオーダー 20:00)
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★中華旬菜 燕燕(えんえん)
太平燕は、お店の人気メニュー。
鶏ガラと野菜のダブルスープが人気の一品。
それともうひとつ、「オリジナルの太平燕・麻辣湯燕」
鶏ガラと野菜スープをベースに山椒とラー油を効かせた旨辛仕立て。
どちらにするか、迷います。。
<中華旬菜 燕燕>
熊本市中央区練兵町54-4 松崎ビル1F
(定休日:日曜日、祝日は不定)
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★味干しラーメン
熊本ラーメンといえば「味干しラーメン」
ラーメンやチャンポンのメニュー加えて、もちろん「太平燕」があります。
ラーメンと同じく人気メニューで太平燕もおいしーという口コミも多い。
お酒のあとに、あっさり食べたい時には「太平燕」という人も多いようです。
「味干しラーメン」は熊本を中心に、九州、関西など国内に60店舗以上、なんと海外には700店舗以上展開をしています。
世界中で愛されている味干しラーメンのラーメン、太平燕は、通販でも楽しめるようです。
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★太平燕をおうちで作る
「鶏ガラスープのもと」や「香味ペースト」を使って作ることができます。
◇材料(1人前)
豚肉100g、シーフードミックス50g、白菜50g、長ネギ1/2本、玉ねぎ1/4、人参少々、かまぼこ少々
味の素香味ペースト8g(12cmくらい)、鶏ガラスープのもと小さじ2杯、胡椒少々
◇作り方
①ゆで卵をつくる(普通のゆで卵)
②麺を茹でる
春雨を表示時間の通りに茹でて、ざるにあけて水気を摂る
③豚肉、白菜、人参、長ネギ、玉ねぎを野菜炒め程度の大きさに切り炒める
④炒めた肉と野菜にお湯200mlを入れて、香味ペースト、鶏ガラスープのもとを入れて煮込む
⑤煮立てきたら「春雨」を入れて、ひと煮立ちさせる
⑥最後に、ゆで卵を盛り付けて出来上がり。
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最後に熊本県のおすすめの温泉をご紹介します。
★熊本を代表する温泉<黒川温泉>
今や日本1,2を競う人気の黒川温泉郷。年間100万人が訪れています。
阿蘇山の北側、南小国町、標高700mの山間にひっそりと佇む、名湯黒川温泉。
阿蘇くじゅう国立公園にあり、超人気のドライブコース「やまなみハイウェイ」の展望台から近いところにあります。
西は熊本市、東は大分県別府市との中間あたりで、交通の便がわるく、数軒の温泉旅館しかない、まったく無名の温泉郷でした。
1970年代に、旅館の二代目となる30代の若い主人が、温泉郷全体で黒川の景色を生かした情緒あるまちづくり、露天風呂づくりに取り組み、これが奏功し1980年代からその名が全国に知れ渡るようになりました。
過去の存亡の危機があった黒川温泉郷が、若い主人たちが協力しアイデアを出し造り上げた温泉地が日本一人気の温泉郷になるというのは感慨深いものがあります。
「黒川温泉」の名物といえば、「入湯手形」(温泉パスポート)は、どの旅館の露天風呂でも好きなお風呂に3つ入れる手形。
泉質は8種、380種類もの風呂から選択できますが、実際、入りたいお風呂が多すぎて、かなり迷います。
現在30軒の宿がありまさうが、なかなか旅館の予約をとることができないほどの人気振りです。
筆者も日本全国の温泉地に行きましたが、一番好きな温泉郷です。
<黒川温泉の地図>
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大阿曽は、雄大で、景色もよく良い温泉が沢山あり、食べ物がおいしい。
ぜひ、九州に来たときは、熊本・阿蘇くじゅう国立公園へ足を伸ばしてみてください。
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ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
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