食アドバイザー(R)Pankunです、
料理に大根おろしを加えると、さっぱりとした風味になり食欲もそそられますよね。
まさに薬味の王様
でも、擦りたてを食べてみて、「辛っ」となることありませんか?
大根自体は、辛くないのに、なぜ擦り下ろすと辛くなるの?
それは、擦り下ろすと、大根の細胞が崩れて化学反応がおき、「イソチオシアネート」という辛み成分が生成されるからです。
イソチオシアネートは、揮発性が高く、時間を置くこと、熱を加えること減少します。
ちなみに、大根おろし(部位にもよる)の辛味のピークは擦り下ろし後、5分。
約30分すると、蒸発し、辛味は抜けてしまいます。
また、レンジでチンすると、あッというまに蒸発し抜けてしまいます。
つまり、大根おろしの辛みを取るには時間を置くか、温めるればよい。ということになります。
ということで、以上となります。。
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ではなく、、ちょっと待って!
実は、辛味の成分「イソチオシアネート」は、素晴らしい栄養成分として効果があるのです!!
イソチオシアネートの効果
近年、注目されている栄養成分です。
・血栓を予防し血液の流れをよくする
・強力な抗酸化作用があり、肝臓の解毒作用を高める、がんを予防するなどの働きがある
栄養成分です。 食欲増進や抗菌作用、血液をサラサラにする効能が期待されています。 抗酸化作用も高く、がん抑制に効果があるともいわれています。 しばしば焼き魚に大根おろしを添えますが、とても理にかなった食べ方
大根おろし その他の栄養素
ジアスターゼ
ジアスターゼ(アミラーゼ)
だ液には、消化酵素のアミラーゼは、でんぷん、タンパク質や脂質を分解する酵素が含まれますが、大根おろしには、ジアスターゼ(=アミラーゼ)が含まれています。
つまり、大根おろしには、胃の消化を助け、消化不良、胃もたれ、胸やけを防ぐ効果があります。
ちなみに、二日酔いの胃もたれにも効果的だそうです。
ただし、イソチオシアネート同様、ジアスターゼも熱に弱い・・・
なので、大根おろしの辛味を取るために、「チン」してしまうと、ジアスターゼまで飛んでいってしまうので、温めはNGです。
ビタミンC
100gあたり、12mg(大根の部位による)のビタミンCが含まれます。
(100gは、中央部分で厚さ3cm、根っこの部分では5cmくらい)
これは、レモン1個の果汁(15㏄)のビタミンC約15gに匹敵します。
さらに、葉に近い部分は、根っこの部分の5倍程度のビタミンCが含まれます。
ビタミンCは、コラーゲン生成に必要な成分であり、不足すると老化の原因になります。また、血中のコレステロール値を下げたり、二日酔いの原因となるアセトアルデヒド(毒素)を中和する働きもあります。
大根おろしは、部位とによって栄養素&辛味が違う
大根の栄養素や辛味は、部位によってことなります。
葉に近い部分
大根おろしにするなら、この部分がおすすめ。
・水分量、甘味が多い
・ビタミンCが多く含まれる(根に近い部分の5倍)
イソチオシアネート、ジアスターゼの成分は、根元に比べて少ないものの、熱を加えて辛味を抑える必要がない。
中央部分
・柔らかい(おでんにおすすめ)
・根の部分と比べて辛味がすくない
・葉に近い部分とくらべて、イソチオシアネート、ジアスターゼが多いが根元の部分と比べて少ない
根元の部分(先)
・イソチオシアネートが多く含まれるので血栓を予防し、強い抗酸化作用がある。
・ジアスターゼを多く含むので、消化酵素の働きが活発になる
・大根おろしにすると辛味が強い
まとめ
大根おろしには、主に3つの栄養素が含まれる
特にイソチオシアネートは、大根をおろすことで、細胞が崩れことで生成される栄養素
・イソチオシアネート(強い抗酸化作用)
・ジアスターゼ(消化酵素)
・ビタミンC(コラーゲンを生成する)
大根は部位によって栄養素、辛味が異なる
・イソチオシアネート:根元の部位に多く含まれる
・ジアスターゼ:根元の部位に多く含まれる
・ビタミンC:葉に近い部位に多く含まれる
大根は部位に食味が異なる
葉に近い部位:水分、甘味が多い
中央の部位:柔らかい
根元の部位:辛味が強い
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大根おろしの成分効果を生かして美味しく食べる
イソチオシアネートが多い根元の部分は、やはり辛くて大根おろしには向きません。
大根おろしの栄養素をある程度確保しつつ、美味しくいただくには、「中央から上の部位」を使うことをおすすめします。
中央から上の部分には、ビタミンCが多く、イソチオシアネート、ジアスターゼも(根元よりは少ないものの)含まれています。
それでも、辛味が気になる場合は、ラップをせずに冷蔵庫に30分置くとよいでしょう。
辛味を取るために熱を加えると3つの成分は飛んでしまうので、やはり熱は加えない食べ方をおすすめします。
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