こんにちは! 食生活アドバイザー(R)Pankunです。
筆者は下関で生まれ、福岡市で育ち、大坂、奈良、東京、千葉に住み、仕事や旅行で全国各地をソウルフードに出会いました。
全国各地には、有名な郷土料理〇〇だけじゃない! 地元の人に愛されているソウルフードがあります。
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下関市はどんなまち?
海峡のまち下関、海峡の向こう岸(右側)は九州(北九州市)
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あまり知られていませんが、九州まで徒歩で渡れる海底人道トンネルがあります。
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関門海峡には、武蔵と小次郎が対決をした「巌流島」(がんりゅうじま)があり、闘いの様子あらわした像があります。
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さて、海の幸に恵まれた下関
日本海と瀬戸内海に挟まれた海のまちだけあり、鯛やヒラメ、イカなどの魚もとても美味しい。
回転ずしのネタも関東とは質がちがいます。
観光地でもある唐戸(からと)漁港では、水揚げされたばかりの刺身、寿司、海鮮丼を味わうことができます。
そして、下関の郷土料理といえば、「ふぐ刺し」「ふぐちり」、もちろんふぐのオオ様「トラフグ料理」です。
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トラフグは、身、皮、白子(オスの精巣)、ヒレ(ヒレ酒)と食べられる美味しい部位がたくさんあります。
<ふぐ刺し 弾力があり、上品なうま味が贅沢>
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しかし、内臓、卵巣には「テトロドトキシン」という猛毒があり、少量でも食べると呼吸不全で死に至るといわれています。
下関では、縁起の良い福と兼ねて「ふく」と呼ぶと言われていますが、実際、殆どの市民は、普通に「ふぐ」と呼んでいます。
下関は魚のおいしい街として有名です。「回る寿司屋」のネタにしても、首都圏とはレベルが違います。
とにかく食べ物がおいしい街で、焼き肉やラーメン店も多く食の街として全国でもトップ10に入ると思います。
そんな下関には、全国的にまだ知られていない隠れたソウルフードがあります。
それは・・・「瓦そば」
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★下関市「瓦そば」とは
「瓦そば」というのは、茶そばを炒めて、あつあつの「瓦」の上にのせて醤油ダレに付けて食べる料理です。
下関市民なら誰でも知っていて、みんな大好きな下関ソウルフードの代表格です。
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「瓦そば」発祥の由来
西南戦争で、薩摩軍の兵士が瓦を鉄板替わりにして肉や野草を焼いて食べた。ということからヒントを得られたようです。
明治十年、西南の役において熊本城を囲む薩軍の兵士たちは、長い野戦の合間に瓦を用いて野草、肉などを焼いて食べたという古老の話にヒントを得て、弊店創立者 高瀬慎一が数十年を経過した日本瓦を用い、弊店独自の製法にて開発いたしました。 雅味豊かな茶そばに、牛肉、錦糸卵、海苔、もみじおろし、レモンなどを配し、これも又、弊店独自のつゆを添えて「瓦そば」と名付け供したるところ、大方の絶賛を得て広く各地よりご来店賜るところとなりました。
下関市 元祖瓦そばたかせのホームページより
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どんな料理?
蕎麦は「茶そば」を使います。
普通の蕎麦ではなく、茶そばを使うのは、風味が良くなるからだと思います。
茶そばのほんのりした香りが、瓦そばを引き立てます。
茶そばを鉄板で炒めて、その上に炒めた甘辛牛肉、菌糸たまご、ネギ、刻みのりたっぷり載せます。
それをあつあつの瓦のうえに盛り付けます。
かつお、昆布でつくり上げた上品な甘めの醤油ベースのつゆでに付けていただきます。
香ばしい茶そばの風味と醤油ダレの相性が抜群!
さらに牛肉、菌糸卵との絡みがやみつきになります。
紅葉おろし、ネギ、刻みのりの薬味も必須、わき役の演出が瓦そばを引き立てます。
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おうちで作る瓦そば
瓦そばをおうちで楽しむこともできます。
もちろん出来上がりをのせるのは、「瓦」ではなく、ホットプレートです。
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材料は、スーパーで揃います。(茶そば、牛肉細切れ、卵、紅葉おろし、青ネギ、刻みのり)
つゆは、ご家庭にある調味料でつくることができます。
作り方は、丁寧で、わかり易いサイトがありますので詳しくはこちらへ
★「白ご飯com」サイト
山口名物「瓦そば」のレシピ/作り方
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★おすすめのお店「元祖瓦そば たかせ」(本館)
下関で最も人気のある伝統の老舗る「瓦そば発祥」のお店。
店の他県からも来られる名店です。
本館は、下関の奥座敷川棚温泉にあります。
お店は、築100年の建物を改装した、古風で老舗の風格を感じさせる佇まい。
二人前を注文すると、大きな瓦の上に、茶そば、牛肉、菌糸たまご、青ネギ、海苔、紅葉おろしが美しく盛り付けられて出てきます。
スマホで写真を撮る人は多いです。
まずは、茶そばだけをつゆで頂きます。
炒めた茶そばの風味と食感がカツオと昆布の上品なつゆに合わさり、初めて食べた人はこのテイストに感動すると思います。
次に、茶そばと、甘辛に炒めた牛肉と錦糸たまごを薬味と合わせ頂きます。
想像を超える味わいに二度目の感動に浸ります。
おかわりしたくなるほどクセになる味わいです。
土日のお昼前後は、かなり込んでいますが、並んでも食べる価値はあると思います。
詳しくは、「元祖瓦そばたかせ」ホームページでご確認ください。
◇本店:山口県下関市豊浦町大字川棚 5437
TEL 083-772-2680(代表)
<本館アクセス>
車:下関市の中心街から191号線で、山陰方面へ25Kmほどにある「川棚温泉街」※約40~60分
電車:下関駅から山陰線「川棚温泉」下車、(乗車時間38分)徒歩20分
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★ゆめシティ 新下関店
本館までは・・という人には、下関の中心部でもたかせの瓦そばを頂くことができます。
新幹線又はJR山陽線「新下関」から徒歩10分
山口県下関市伊倉新町3-1-1 ゆめシティ1F
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<元祖瓦そばたかせのツイート>
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おすすめ観光地
瓦そばを食べたあと、立ち寄りたいおすすめ観光地を紹介します。
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★角島>(つのしま)
トヨタレクサス、マツダデミオのCMでもお馴染み「日本一美しい海」と言われる海を渡る角島大橋と角島。
国内の海とは思えない美しさ! 橋を渡る風も気持ちい!!
山口県下関市豊北町大字角嶋
川棚温泉から、191号線を30kmほど北上。
(JR山陰線 阿川駅から7km)
角島大橋と海士ヶ瀬が一望できる「瀬崎陽の公園」など一度は訪れたい角島。
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★萩:世界遺産 松下村塾
山口県萩市は世界遺産「松下村塾」など明治維新の歴史が集結した観光地です。
山口県萩市椿東1537番地
川棚温泉から70kmほど山陰方面へ北上すると歴史のまち小京都「萩市」があります。
(JR川棚温泉から萩市までは約2時間)
(松陰神社 松下村塾:JR東萩駅から1.4km)
「松下村塾(私塾)にて吉田松陰は、伊藤博文、高杉晋作など明治維新に関わる多くの志士を育てました。
その松下村塾は、今も松陰神社境内に佇んでいます。
また、吉田松陰記念館では、黒船ペリー来航から開港までの激動の時代に生きた松陰の生涯がよくわかります。
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東京でも食べられる「瓦そば」のお店
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★瓦.Tokyo 茅場町本店
東京でも本格的な瓦そばが堪能できるお店
山口県の名物「フグのから揚げ」「長州鳥のから揚げ」など山口名物の料理も豊富。
山口県の名酒「獺祭」「東洋美人」もおいています。
【アクセス】
東京都中央区日本橋茅場町2-17-5
TEL:03-6264-9413
HP:https://kawara.tokyo.jp/menu.html
★出前館で注文する
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下関おすすめB級グルメ
下関で、もう1店どうしても紹介したいお店があります。
★「山の田らーめん」
山口県下関市蒲生野805−7
「山の田」というのは、下関市にあるひとつの地名。(今は山の田から移転しました)
山口県下関市にある小さな町のラーメン店が、とんこつラーメンの本場、九州一を決める「北九州ラーメン王座選手権」で二連覇。
こってりだけど、やさしいく、あっさりしたスープ。
博多ラーメンと違って、中太麺。これがもっちりした食感でスープによく絡む。
チャーシューは国産豚バラ肉を使い、スープの味が良くしみたジューシーで柔らかい。
とにかく一度食べるとクセになるラーメンです。
この山の田らーめんは、下関市のふるさと納税「ふるさとチョイス」(16,000円寄付)返礼品(山の田らーめん6食)にもなっています。
「山の田らーめん」といえど、16,000円・・は高い。と思って躊躇していたところ、最近になって通販を始めたようです。
通販は5食4,000円(送料別) お店のホームページから購入できます。
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アクセス: 山口県下関市大字蒲生野805-7 TEL:083-249-5791
<山の田らーめん ホームページ>
<山の田らーめんに関するツイート>
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以上、下関の超おすすめソウルフード、B級グルメをご紹介しました。
本州最西端の漁港の町、ぜひ機会があればお立ち寄りください。
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ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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全国の隠れソウルフードおすすめ
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