食生活アドバイザー(R)、元清酒メーカー営業マンのPankunです。
二日酔い対策、こんな方法やってみた!という人を多いと思います。
実際に効果があるのか、あるあるで説明します。
あるある1
■空きっ腹に酒
❖空腹時にお酒を飲むと酔いが早い?
胃で留まらず、いっきに腸へ直行すると短時間で酔いが回ります。
空腹時は、アルコールは胃で消化されずに小腸まで一気に到達し吸収されます。
そのため血中濃度が高まり、酔いが速く回るのです。
でも、食べながら飲むこと、胃が食べ物を消化する間、アルコールも胃の中で
留まることで酔いのスピードも緩やかになります。
あるある2
■ヨーグルト
❖ヨーグルト(乳製品)を飲むと酔いが回りにくい?
乳脂の粘膜がお酒を吸収しにくくすることはない!
胃に保護膜をつくり、酔いが回りにくくなることはないようです。
アルコールの分子は、非常に小さいため乳製品をの分子を通過してしまいます。
(筆者も何度かやってましたが、まったく効果を感じませんでした)
アルコール80%は小腸で吸収され、小腸まで乳脂肪の膜は行き届きません。
但し、空腹のままお酒を飲むのはNGなので、ヨーグルトが胃に入ることで、
アルコールも胃にとどまる時間が長くなるので、そういう意味で有効です。
あるある3
■枝豆と二日酔い
❖”枝豆”を食べると二日酔いになりにくい?
枝豆などのタンパク質はおすすめ!
アルコールは、肝臓で「アセトアルデヒド」という悪酔い、二日酔いの原因
になる有害物質に分解されます。
その後、酢酸に分解され、最中的に二酸化炭素と水に分解されます。
ポイントは、アセトアルデヒドの代謝を促進することです。
それには、タンパク質が豊富なおつまみが良いのです。
■肝機能を高める栄養素
タンパク質、ビタミンB1、ビタミンC、タウリン、システイン
例)枝豆、豆腐、豚肉チーズ、いか・たこ刺身など
あるある4
■チェイサー
❖チェイサーは悪酔い防止?
アルコール濃度を薄めてアルコール代謝しやすくする!
アルコール濃度を薄めることで酔いが回るのを緩やかにします。
また、お酒と交互に飲むと、お酒を飲む回数が減り量も減らせす。
チェイサーは、洋酒などの強いお酒を飲むときに使いますが日本酒
(特に吟醸酒等の冷酒)の場合は「和らぎ水」として使う人が増えてきました。
チェイサーや和らぎ水は、お酒を味わい余韻を楽しんでから、飲みます。
お酒とチェイサーを交互に飲むのが良いと思います。
あるある5
■お酒のちゃんぽん
❖”お酒のちゃんぽん”をすると悪酔いする?
ちゃんぽんが原因ではない。
昔からよく言われていまうが、最近はこれを言う人とも
少なくなりました。”要は飲みすぎ”が原因と認知されてきたようです。
要は、飲みすぎることが原因です。
悪酔いの原因は、メチルアルコールの量にもよりますので
二日酔いを避けたいひとはメチルアルコールの少ないお酒を選びましょう。
※メタノールを含まないお酒(醸造過程で取り除く)
焼酎、泡盛、ウォッカ、ジン、ラム
あるある6
■醸造酒よりも蒸留酒?
❖日本酒、ワイン(醸造酒)悪酔いしやすい?
醸造酒、蒸留酒は関係がなかった!
醸造酒:日本酒、ワイン、ビール
蒸留酒:ウイスキー、焼酎
悪酔いの原因物質メタノール(メチルアルコール)の量に起因します。
メタノールは不純物として、アルコール分解により時間を必要とするため、
メタノールが少ないお酒のほうが二日酔いになりにくいと言われています。
◇メチルアルコールの量が比較的多いお酒
→ テキーラ、ブランデー、ワイン、日本酒は、吟醸酒は少ないそうです。
◇メタノールを含まないお酒(醸造過程で取り除く)
→ 焼酎、泡盛、ウォッカ、ジン、ラム
あるある7
■お酒を飲んだあとポカリ
❖お酒のあとにポカリを飲むと酔いが回りやすい?
これは大きな間違い! むしろポカリは有効なのです!
たしかにポカリスエットは浸透圧が、体液に近いので、ポカリの成分として、
水分や炭水化物、ミネラル、ナトリウム吸収しやすくできています。
ただし、アルコールの吸収とは、まったく関係がありません。
アルコールの摂取で、利尿作用がはたらき、飲んだ水分以上に放出されるため、
脱水状態になります。
アルコール代謝には、大量の水分を必要とするため水分が不足すると
肝臓のアルコール分解機能が遅れて、二日酔いの原因となります。
また、肝臓が、二日酔いの原因物質アセトアルデヒドの代謝するには
エネルギー(炭水化物)が必要です。
ポカリスエットには、水分、炭水化物、ナトリウム、ミネラル含まれるので
二日酔い予防、二日酔いの対処に非常に有効といえます。
あるある8
■〆のラーメン
❖〆のラーメンには医学的理由がある?
体が欲する理由がります!
肝臓は、アルコールを分解する際、糖をエネルギーとして利用します。
さらに、糖の分解よりもアルコール分解を優先するた血糖値が下がり、
体が炭水化物を欲しがることから、ラーメンに行きつくわけです。
締めのラーメンはうまい!
ただし、脂肪分が多く、翌朝の胃もたれにもつながるので要注意!
あるある9
■お酒の後のサウナ
❖お酒のあとのサウナでお酒が抜ける?
これは大間違い!! 脱水リスクを高めて危険
大量に汗をかくことでアルコールを出す。このような間違った認識を
持つ方も多いと思います。
まずサウナは水分は蒸発させてもアルコールは蒸発できません。
水分の蒸発により脱水リスク高めアルコール分解を遅らせます。
アルコールを飲むと利尿作用が活発になり飲んだ以上に水分が放出されます。
ましてサウナで大量の汗をかくと、かなり危険な状態になります。
脱水状態では、アルコールの分解が出来なくなります。
お酒のあとのサウナは絶対にやめましょう!!
あるある10
■二日酔いには味噌汁
❖二日酔いには味噌汁がいい?
お味噌汁の成分は、肝機能の働きを高めます。
味噌は大豆から作られているのでタンパク質やミネラルを
たくさん含んでいるので肝機能をサポートすることができます。
またアルコールの利尿作用でミネラルが不足するため
ミネラルの補給にも良いのです。
とくにシジミの味噌汁はビタミンをたくさん含むのでさらに良いです。
あるある11
■休肝日は必要
❖休肝日は週に1日で良い?
休肝日は週に2日が良いとされています。
厚生労働省の推奨は、週に連続2~3日
アルコール代謝に掛かる時間は、
ビール中瓶1本を分解するのに約5時間、2本だと10時間、3本なら・・・
アルコール代謝では、アセトアルデヒド(有害物質)によって
細胞を傷つけ炎症を起こしダメージを負います。
細胞の修復には2~3日かかるため週に2~3日連続が必要と思います。
厚生労働省のe‐ヘルスネット
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol/a-03-003.html
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あなたは、二日酔いあるある、間違った認識をしていませんでしたか?
筆者もお酒を吸収しにくいヨーグルト説は、長年信じていました(笑)
二日酔い対策も大事ですが、健康的にお酒をたのしむためにお酒と健康に向き合いたいと思います。
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ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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