食生活アドバイザー(R)Pankunです。
大根おろしは、焼き魚、焼き肉、唐揚げ、チキンカツ、・・など沢山の料理にあう薬味の王者。
ただ、擦りたては辛い!!
でも、30分程度時間をおくと、辛味が消えて食べやすくなります。
実は、この辛味の成分が「イソチオシアネート」
イソチオシアネートは、大根を下ろしたときに細胞がこわれて、化学反応によって生成されますが、揮発性が高く、時間と共に成分が蒸発します。
ところが、、このイソチオシアネートは、近年注目されている栄養成分なのです。
大根おろしの栄養成分(1)「イソチオシアネート」
大根を擦ったときに、細胞がこわれ、その化学反応で生成される大根の辛味の成分。
抗酸化作用、殺菌作用が強く以下の効果があると言われています。
・血栓を予防し血液の流れをよくする
・強力な抗酸化作用があり、肝臓の解毒作用を高める、がんを予防するなどの働きがある
近年、大学や医療研究機関で、がん予防、抗がん剤として研究が進められています。
※参考文献
国立がん研究センター
イソチオシアネートの弱点は時間と熱
ただ、イソチオシアネート揮発性が高く、時間と共に減少し30分で蒸発してしまいます。
また、レンジでチンしたり、熱を加えると1分程度で蒸発してしまいます。
大根の辛味を抜くために、擦り下ろして30分程度置くことが、ありますが、せっかくのイソチオシアネートの効果が消えてしまいます。
大根おろしの栄養成分(2)「ジアスターゼ」
ジアスターゼ(=アミラーゼ)は、消化酵素の働きがある。
大根おろしには、胃の消化を助け、消化不良、胃もたれ、胸やけを防ぐ効果があります。
ちなみに、二日酔いの胃もたれにも効果的だそうです。
ただし、ジアスターゼは、熱に弱いので辛味を取るために加熱すると成分効果がなくなります。
大根おろし栄養成分(3)「ビタミンC」
100gあたり、12mg(大根の部位による)のビタミンCが含まれます。
葉に近いほどビタミンCの成分を多く、レモン1個の果汁(15㏄)のビタミンC約15gに匹敵します
(大根おろし100gは、中央部分で厚さ3cm、根っこの部分では5cmくらい)
ビタミンCは、コラーゲン生成に必要な成分であり、不足すると老化の原因になります。また、血中のコレステロール値を下げたり、二日酔いの原因となるアセトアルデヒド(毒素)を中和する働きもあります。
ただし、ビタミンCも熱に弱いので、辛味を取るために加熱するとビタミンCも損なわれます。
大根おろしの辛味を抑えて、栄養素を生かす食べ方
大根おろしにオリーブオイルを加えます。
さらに、お醤油を少し加えます。
オリーブオイルは、どんな食材でも相性がよく、素材そのものの良さを引き出し、コクを引き出す魔法の調味料とも言われています。
また、お醤油との相性が抜群で、醤油のコクを引き出します。
大根おろしに、オリーブオイルを適量混ぜると、辛味の成分が抑えられ、なおかつ、イソチオシアネート、ジアスターゼ、ビタミンCの成分を損なうことなく美味しく食べることができます。
また、オリーブオイルの成分の大部分(約80%)は、オレイン酸で、ポリフェノールを沢山含みます。
ポリフェノールは、抗酸化作用が高く、悪玉コレステロールの酸化を抑制し血栓予防、アンチエイジングの作用もあり、大根おろしに加えると一石二鳥ということになります。
体が酸化すると良くないのはなぜ?
体の酸化は、活性酸素が原因。
普段、わたしたちは呼吸によって酸素を取り入れますが、体内に入った酸素の一部が通常よりも活性化されたものが活性酸素。
この活性酸素が過剰に増えると、がん、糖尿病、動脈硬化、肌のシワ、シミの原因になると言われています。
活性酸素が増える原因は、食品添加物、タバコ、多量飲酒、そしてストレス、紫外線。
そして、活性酸素を抑えるのが、イソチオシアネートやポリフェノールです。
>
オリーブオイルは、「エキストラバージン・オリーブオイル」を使います。
スーパーで販売されているオリーブオイルの殆どが、「エキストラバージン・オリーブオイル」ですが、品質は、ピンキリ。
わたしのお気に入りは「小豆島産」のリーブオイルです。
小豆島は、オリーブの産地で、オリーブオイルの品質は、世界でも注目されています。
爽やかな風味とまろやかな味わいが、料理の旨味を引き出します。
オリーブオイルの品質につては、こちらも、参考にしてください。
コメント