食生活アドバイザー@、元清酒メーカー営業マンPankunです。
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悪酔い・二日酔いせずにお酒を楽しみたい。
お酒を飲んだ翌朝を楽にしたい。
お酒を楽しむためにチェイサーは重要な役割を果たします。
今日は、チェイサーの役割と飲み方についておはなしします。
ぜひ最後まで読んでいただけると幸いです。
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■チェイサー(お水)で二日酔いを予防する
「チェイサー」(chaser)とは、「お酒の後に飲む飲み物」ですが、普通は「お水」のことを差します。
「お水」でなくても、炭酸水、ウーロン茶、コーラでもチェイサーと呼びます。
極端なことを言うとアルコール度数の高いウイスキーロックに対して、ビールもチェイサーになります。
ただし、二日酔いを予防でおすすめするのは、余計な添加物を含まない印象「お水」です。
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■チェイサー(お水)の役割
チェイサーは強いお酒を飲むとき、
また、お酒に弱い人が頼む。
何となくそんなイメージがありますが役割を正しく認識しましょう。
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①血中のアルコール濃度を下げて代謝を促進する
度数の高いお酒を飲むと、血中アルコール濃度が急激に高まります。
お水を飲むと血中のアルコール濃度が下がり肝臓がアルコール分解しやすい状態になります。
アルコール分解の過程では、「アセトアルデヒド」(毒素)が発生します。
これが悪酔い、二日酔いの原因。
肝臓はアセトアルデヒドの毒素を中和し解毒するために大量の水を消費します。
悪酔い、二日酔いを予防するには、水分補給が必要となります。
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②寝る前にしっかり水分補給をすると翌朝が楽になる
アルコールを摂取すると、抗利尿ホルモンの働きを抑制するので脱水状態になります。
お酒の水分は水分補給にならず、飲んだ以上の水分を排出します。
脱水状態になると、頭痛や吐き気など二日酔いと似た症状になります。
アルコール分解には、大量の水を必要とします。
肝臓がアルコール分解に掛かる時間は、中ジョッキ1杯で3~4時間
沢山飲むほど、肝臓は水を必要とするため、寝ている間にも脱水状態は進みます。
予防するためには、寝る前にもしっかり水分補給が必要
特に脱水状態を感じるのは翌朝。
しっかり水分補給をしておくと良く朝が楽になります。
翌朝もしっかり水分補給を行いましょう。
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③お酒を味わうために舌をリセットする
日本酒、ワイン、ウィスキーなど繊細なお酒を楽しむために舌をリセットする役割もあります。
特に度数の高いお酒は、アルコールにより舌がしびれ麻痺した状態になります。
繊細なお酒は、舌で味わうもの。
チェイサーを使うことで、一旦舌をリセットして、またお酒を楽しむことができます。
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④飲酒量を減らす
チェイサーを飲むことで、確実に飲酒量を減らすことができます。
1時間お酒を飲み続けるのと、間にチェイサーを挟むことで飲酒量は異なります。
お酒の適量は1週間で140g(純アルコール)
※厚生労働省e-ヘルスネット
ビール500mlで20gの場合1日1本、1週間で7本
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家では1本で抑えても飲み会では、確実に量が増えてしまいます。
そこで飲酒量を減らす目的で、チェイサーを飲むことをおすすめします。
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■お店でチェイサーの注文の仕方
次にお店での注文の仕方をお話しします。
一般的に、洋酒、ワインのときは「チェイサー」
日本酒(冷酒、吟醸酒)のときは、「和らぎ水(やわらぎみず)」と言われています。
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実際、お店でチェイサーを注文するときは、
「お水ください」が一番良いと思います。
お店の人も、チェイサーのことだと認識します。
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「チェイサーください!」と言って、
「何にしますか?」と聞き替えされたということを聞いたことがあります。
(なんか意地悪いと思うかもしれません)
ただ前述したように、チェイサーは、「お水」だけではないからです。
また最近は、炭酸水をチェイサーとする人も増えているとか。
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「お水ください」と気軽に注文するのがベストだと思います。
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★チェイサー「お水」は無料?
基本チェイサーとしての「お水」は無料のところが多いです。
感覚として、定食屋さんで、「お冷」は無料というのと同じです。
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居酒屋などでは、ジョッキに水道水と氷を入れて出してくれるところが多いです。
レストランやバー(高級店)などでは、ミネラルウォーターを使うところが多いと思います。
ワインデキャンタボトルやワイングラス、ロックグラスに入れてくれます。
市販のペットボトルの天然水などを使われていると思いますが有料のところもあります。
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メニュー表にも書いていなければ、無料だと思います。
気になる場合は聞いてみましょう。
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■チェイサーの飲み方
決まった飲み方やルールはありません。
主な目的は、「水分補給」と「舌をリセット」です。
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★度数の低いお酒(ビール、チューハイ、ハイボール)
チェイサーは、「アルコール度数の高い酒を飲むとき」と思っている人も多いと思います。
前述したように「水分補給」も兼ねています。
最近は、ビールやハイボールのときも「お水」を頼む人が増えてきました。
とくにビールは、利尿作用が高いので水分補給が必要です。
ビール1ℓに対して排出される水分量は1.1リットル倍(10%多い)
さらに肝臓がアセトアルデヒド分解に水を使います。
よってジョッキで3杯程度飲んだら200~300mlの水分補給をしたほうが良いでしょう。
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また、血液中の水分量が減ると、血がドロドロとなり血管が詰まりやすくなります。
脱水状態だけでなく脳梗塞のリスクも高まります。
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筆者は、さらに飲み後に「ポカリスエット500ml」を飲むようにしています。
ポカリスエットは、浸透圧が高く体に吸収されやすいので飲み後の水分補給に最適です。
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アルコール度数が低くても「水分補給」は忘れずに。
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★度数の高いお酒を飲むとき(ウイスキー・焼酎ロック、日本酒、ワイン)
前述の「水分補給」とさらに、お酒を味わうために「リセット」の目的があります。
飲み方は・・
「お酒一口」→ 余韻を楽しむ →「お水一口」(繰り返し)
特にワイン、日本酒(吟醸酒など)、ウイスキーは舌で転がして味わうので余韻を楽しみます。
余韻を楽しんでから「お水を一口」(或いは二口)飲みリセットするのがチェイサーの飲み方です。
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お酒に弱い人は、「お水」の回数を増やしましょう。
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■家飲みでもチェイサーを!
家飲みは、帰宅や終電を気にしなくていいので意外とダラダラ、量も飲みがちです。
当然、家飲みでも脱水状態や脳梗塞のリスクもあります。
なので、お酒の種類に関わらずチェイサーを飲みましょう。
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★家飲みのチェイサーは自由度が高い
筆者は、飲むお酒に合わせてチェイサーを変えています。
休肝日用に様々な飲料があるので、飲酒量を減らす意味でもノンアルコール飲料も使います。
ビール、ハイボール:炭酸水、ノンアルコールビール
チューハイ:ノンアルチューハイ
日本酒、ワイン:ミネラルウォーター
寝る前:ポカリスエット
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家飲みでも水分補給を忘れずに!
また飲酒量を減らすことにもチェイサーは一役買っているのです。
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■まとめ
チェイサーは水分補給という目的で、重要な役割をはたしています。
水分補給によってアセトアルデヒドの分解も促進されて悪酔い、二日酔いの防止もなります。
また血圧が高い人は、なおさらお水をとってほしいと思います。
① 水分補給により脱水状態になるのを防ぐ
② 血中のアルコール濃度を下げて、アルコール代謝をしやすくする
③ お口直しリセットする
④ 飲酒量を減らす
☆お酒のあとは、ポカリスエットなど飲むと翌朝の体調も変わってくると思います。
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ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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肝臓のアルコール代謝で発生するアセトアルデヒド(毒素)
アセトアルデヒドは、二日酔い、中性脂肪の合成、睡眠の質低下など
様々な悪影響をあたえる物質。
アセトアルデヒドを中和して分解を早めるおすすめサプリ。
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