FXトレード歴15年、食生活アドバイザー(R)Pankunです。
今回は、休肝日の過ごし方の一つとしてFX投資の始め方について説明をします。
「見逃すな!」という強めのタイトルにしたのは、もしFXを始めようとしているならアメリカの経済指標の発表と合わせて、その後の値動きを確認しておくことが、絶対に必要ということなんです。
2022年は、大幅なドル高円安で為替が話題になりました。
FRB(アメリカ中央銀行)は、1年で5%の歴史的な政策金利をあげました。
これも、消費者物価指数や賃金上昇率、雇用者指数などがによる、FRBの金利政策が関与しています。
FXに興味を持っている初心者の方向けに始め方やリスクについて参考にして頂けると幸いです。
休肝日の過ごし方として、夜の時間を有効に活用できる「投資」といえば「FX」
FXとは? 休肝日にFXが向いてる理由
FXとは「Foreign Exchange」=外国為替証拠金取引
簡単にいうと、様々な通貨同士を交換(トレード)することで、外国為替差益、スワップポイントで利益を出す投資方法です。
株式の場合、日本市場の取引時間は、9時~15時まで(11時30~12時30分を除く)ですが、FXは、24時間取引ができます。(土日を除く)
①冷静に取引ができる
②アメリカの経済指標の発表が21時30分に集中している
①お酒を飲むと冷静な取引が出来ない
お酒を飲んで、FXを取引すると、ついつい気が大きくなったり、熱くなったりして、ギャンブル的にポジションを取り、取引をしがちです。(多くの人の経験上)
FXは、数秒で数十万の取引ができることからをギャンブル的に取引をしてしまうと、大きく負けるリスクが高くなります。
なので、休肝日は、お酒を飲まずに、冷静な判断と投資金額で取引ができます。
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②21時30分のアメリカの経済指標に注目する
それと、もう一つ大きな理由は、アメリカの経済指標の発表が21時30分(夏時間)に集中していることです。
21時といえば、酒盛りの絶頂期、為替の方向性が決まる様々なアメリカの経済指標を見落としてしまいます。
酒盛りが終わった23時に見ればいいのでは?
と思うかもしれませんが、その時間帯では、トレンドに乗り遅れてしまいます。
経済指標の発表後は、上下に大きく動きますが、発表後20~30分すると、落ち着き、トレンドを形成しやすいと言われています。
わたしは、経済指標の前に、結果が予想よりも高くなるか、低くなるかで、方向性を決めています。
特に2022年から、経済指標は、為替取引の重要な要素なので、FRB(アメリカ中央銀行)の金利決定要因になっているので、為替と金利、経済動向と金利の基礎的な勉強をしたうえで、FX取引をすることをおすすめします。
アメリカの経済指標とは
経済指標とは、四半期に一度の「GDP」や月に1度の「消費者物価指数:CPI」「雇用統計」「賃金上昇率」「失業率」などがあります。
FXでも基軸通貨になるドルは、アメリカの様々な経済指標の発表後に大きな値動きがあります。
重要な経済指標では、トレンドに勢いがついたり、これまでのトレンドが反転することもあります。
経済指標には、アナリストの「予想」が公表されており、その予想を上回るか、下回るかが重要なポイント。
ちなみに、「経済指標」の予想と結果は異なることが多く、予想と異なれば、相場が反転することも多々あるので、特に重要な経済指標の前は、一旦ポジションを解除する(保有している通貨をなくす)ことをおすすめします。
価格変動が大きい重要な経済指標
2022年から2023年にかけて最も重要な経済指標は「消費者物価指数:CPI」(エネルギー価格含む、含まないの2種類)
CPIは、前月比と前年比で比べられますが、現在は、前月と比較されることがFRB(アメリカ中央技巧)の金利決定会合で重要な要素となります。
さらに、「賃金上昇率」や「雇用者統計」が注目度が高い。
FRBの使命(義務)
アメリカ連邦議会から2大義務を託されています。
①物価の安定
②雇用の最大化
2022年からの物価高騰(インフレ)により、早急な物価引下げ(目標2%)を求められています。
FRBが、コロナ禍の経済を支えるために行ってきた「金融緩和」(0金利、国債買い入れ)の副作用により、2022年6月前後の物価指数は9%台と、歴史的にも大きなインフレとなってしまいました。
「CPI」は、その後も高止まりし、FRBは、早急な利上げを行わざるを得ない状況に追い込まれ、CPI発表後の政策金利決定会合では、0.75%という過去に例がない金利上げも行いました。
経済指標では、現在もCPI以外に「賃金上昇率」が注目されています。
この理由は、物価と共に賃金が上昇し続けているため。
物価と共に賃金が上昇すると、物価が下がりにくくなるからです。
賃金上昇は、雇用を生み、収入を上げることになり、本来は良いことなのですが、物価が下がらない原因と目されています。
このように、経済指標の動向で、金利が決まり、為替が動くのは、アメリカだけでなくヨーロッパや日本も同じです。
ただし、「ドル」がもっとも経済指標の影響を受けやすいことは、基軸通貨である所以でもあります。
毎週のように重要な経済指標が、発表される時間帯21:30分(夏時間)は、お酒を飲んでいる場合ではないのです。
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ここからは、FX取引について、ポイントとなる専門用語や仕組みについて説明します。
FXで取引の中心となる基軸通貨は「ドル」
ドル⇔ユーロ、ドル⇔円、ドル⇔ポンド、ドル⇔オージードルというようにドルを基軸に取引するケースが多く、ドルを基軸にするとトレンド(値動きの方向)も読みやすいと思います。
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例えば、日本円で、ドルを買うことを、「円を売ってドルを買う」といいます。
〇外国為替・・異なる通貨を交換すること
〇為替差益・・異なる通貨の交換による利益
〇スワップポイント・・通貨の金利による差益
FX投資で利益・損失が出る仕組み
FXでどのように利益や損失がでるか説明します
★例えば、1ドルを日本円で買って利益が出る場合
1ドルの日本円の価値 → 138.50円(2023年5月19日23時頃)
このとき、1ドルを買うには、138円50銭が必要になります。(取引手数料を除く)
3日後に、1ドルが139.50円になった場合、ドルの価値が1円上昇します。
つまり、この時点でドルを売ると、139.50円が手元に戻り、1円の利益が出たことになります(取引手数料、税金を除く)
FXの取引単位は1000ポイントから
FXでの取引は、概ね「1000ポイント」単位になります。
138.50円でドルを買う場合、138,500円が必要になります。
138,500円で、ドルを1000ポイント購入し、139.50円(1円安)になった場合の利益は、1円✕1000Pで、利益は1000円となります。(取引手数料、税金は除く)
FXでは、レバレッジを使う
レバレッジとは「テコの原理」という意味ですが、投資の場合、「借入金」のことを言います。
たとえば、先ほどの1ドルを1000ポイント購入する場合、138,500円必要になりますが、「投資資金が10万」とした場合、為替取引ができません。
そこで、FX運営会社が、融資(信用取引)により、10万円で、10倍、20倍の取引が出来ようになる仕組みを提供することで、少ない投資資金でも外国為替取引ができるというわけです。
たとえば、先ほどの例で、「投資資金が10万円」とした場合
10倍のレバレッジを掛けると「10万円で100万円の取引」ができることになります。
1ドル:138円.50円 1000ポイントに必要な138,500円の取引が可能となります。
(Ⅰ0万円10倍のレバレッジで7000ポイントまで取引可)
レバレッジによる利益
1ドル:138円.50円で、1000~5000ポイントのドルを購入し139.50円になった場合
1円✕1000P=1000円の利益(取引手数料、レバレッジの利息、税金を除く)
1000P・・1円安 利益1000円
2000P・・1円安 利益2000円
5000P・・1円安 利益5000円
※いずれも手数料、利息、税金を除く
このようにレバレッジを掛けると少ない資金でも大きな利益を出すことができます。
レバレッジによる損失
レバレッジで大きな利益を出せる反面、大きな損失のリスクもあります。
例えばレバレッジ10倍、ドル5000ポイント取引した場合
★1円安になった場合の利益と損失
<円を売ってドルと買う>
1ドル138.50円→139.50円=利益1円✕5000P=利益+5,000円
<ドルを売って円を買う>
1ドル138.50円→139.50円=損失1円✕5000P=損失▲5,000円
国内のFX取引会社のレバレッジ
レバレッジが大きいほど、利益も損失も大きいということはわかって頂けたかと思います。
日本のFX取引会社の場合、レバレッジの最大は25倍まで
数年前までは、100倍のレバレッジまで認められていましたが、リスクが高すぎるという金融庁の指導から25倍までと決められています。
海外のFX取引会社は、数百倍のものもありますが、100倍以上のレバレッジで取引するのはプロだけと思ったほうが良いです。値動きが激しくなれば10万なんて、があっという間に溶けてしまいます。
FXで大事なことはロストカット
ロストカットとは、「損切りの設定」のことをいいます。
たとえば、ドル円の取引で、ドルが138.50円から、139.00円に上がると予想し、5000円の利益を狙って取引をしたとしましょう。
ところが、予想に反して137.00円に下がると1000ポイントで、▲1500円もの損失となります。
10000ポイントはら▲15,000のマイナス。
そのように予想と反する値動きの対策として「ロストカット」があります。
たとえば、138円を切ったら、「売り」でロストカットをしておくと、損失は▲5000円で済むということになります。
FXトレードの場合、必ずロストカットの設定を入れることが基本なのです。
予想外の経済指標やFRB要人のコメント、日銀総裁の会見などがあった場合、一瞬にして、為替は1~5円以上の大きく動くこともあり、ロストカットいれておかなければ、10万の投資資金がアッという間に半減、あるいは全滅してしまいます。
為替は、各国の取引時間内は、常に人々の取引で動いているので、変動します。
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為替変動とは
通貨の価値が変動することをいいます。
例えば、日本時間9時に1ドルが137円50銭でも、全世界の為替取引により1分後に137円60選(10銭円安)になることをいいます。
実際は、0コンマ秒単位で小さな為替変動が日常的に発生します。
為替変動の背景
為替取引においては、金融、経済、政治動向、地政学リスクなどによって為替変動します。
また、機関投資家など大口投資家の影響も変動要因となります。
特に大事な要素は「アメリカの政策金利」
為替変動は、様々な要因により起こりますが、昨今もっとも注目されているのが「金利」です。
全世界的に高インフレ状態となったことから、欧米ではインフレ率を抑えるために金利を上げています。
たとえば、日銀の植田新総裁が、「日本には金融緩和の継続が必要だ」と発言すると、日本での利上げは当分ない。と投資家が判断し、「円を売りドル買い」の比重が高まり、数銭から数円の変動が起こる場合もあります。
昨今の金利動向
アメリカの政策金利(5月FOMC決定後)4.75%~5.0%
日本の政策金利(4月金融政策決定会合後)₋0.1%(マイナス金利)
アメリカと日本の金利差は、約5%もあります。
仮に100万円を1年間銀行に預けた場合
アメリカドル 105万に対して、日本円100万(マイナスにはならない、マイナスになるのは銀行が日銀に預けている預金)
これだけ金利差が大きいと、円を売って、ドルを買う動きが活発になるわけです。
2021年~2022年後半にかけてドル円は、130円から158円まで上昇。
2023年は、黒田総裁から植田総裁に変わることから、日本の政策金利の動向が注目されドル円も130円を切る場面もあり、その後は130~138円のレンジ相場となっています。
アメリカの金利が高い理由
例えばアメリカの場合、通年のインフレ率は2~3%程度です。
ところが、コロナの影響で物の製造や物流がストップしたり、ロシアのウクライナ侵攻によりエネルギー価格が高騰したことで、物価が上昇。(上昇というより高騰)
2022年は、最高9%以上のインフレが起こりました。
インフレ・・物価が上がり、貨幣価値が下がること
インフレは必ずしも悪いことでは、ありません。
物価が上がると、それに合わせて企業の利益があがり、その結果、賃金も上昇し、お金の回りが良くなり経済が好循環になります。
(日本は、その逆で30年間デフレ経済で、賃金が上昇しないことが社会、政治問題となっている)
ただし、物価が上がり続けたり、インフレ率が異常に高騰すると、消費は下がり経済的にもダメージをうけます。
そこで、急激に物価上昇が起こり、それを抑えるために、アメリカは短期間に金利を上げています。
FX取引は、休肝日にすべき!まとめ
①FXは、レバレッジが25倍まであるので、慎重かつ冷静な取引が必要なので休肝日がおすすめ
お酒を飲んで取引すると、取引金額も大きくなり、冷静な判断ができなくなりギャンブル的な取引になりがち(負けるリスクが高い)
②アメリカの経済指標の発表が21時30分から始まる
21時は酒盛りの絶頂期、そのタイミングで重要なアメリカ経済指標が発表される
発表後の値動きをしっかり見て置くことで、トレンド(値動きの方向性)が見えてくる
③FX取引は、数万円の少額からできるうえ、経済、政治、金融の勉強になる
FXを始めることで、海外の政治、経済ニュースを読み解くことが必要となるため、ある意味高い教養を身に着けることができる。
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FXは、ギャンブルではありません、ただしレバレッジにより大きな損失を被ることもあるので、少額取引から始め、経済指標などを勉強しながら行うことをおすすめします。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
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